CureRe スタッフのもちこです。
冬の時期、朝起きると窓がぬれているときがありませんか?
我が家では、風邪予防のために、一晩中加湿器をかけっぱなしにしていると朝起きると、必ず窓が「結露」しています。他にも、鍋をしたりとか、キッチンで料理をしているときでも、寒いからといって窓を閉め切っていると、必ず「結露」していますよね。
最近の住宅は、高気密高断熱になっているので、冬に窓を閉めきったままにしていると、温度や湿度が高くなって「結露」が発生しやすいのです。
その「結露」を放っておくと、カビが生え、そのカビをえさにするダニが発生し、大繁殖することもあるのです。
アレルギー物質の一因である、カビダニ。目に見えないからこそ、気をつけたいですね。
今回は、そのカビダニの問題や、カビダニを増やさない方法をまとめてみました。
カビ・ダニが繁殖しやすい環境とは
カビ・ダニが繁殖しやすくなるのは、以下2つの環境が整ったときです。
「温度25度~30度」
「湿気」
まさに梅雨入りから秋頃までの6月から9月はもちろん、冬でも高気密高断熱の現代の住宅では、上記2点の環境が整いやすいため、カビ・ダニが増えやすくなるのです。
カビ、ダニの問題
カビ、ダニが増えると、アレルギー疾患をはじめとした健康への影響が心配です。
カビによる代表的な病気
カビは、微生物の一種で、「真菌(しんきん)」というグループに属しています。少なく見積もっても3万種類はくだらないと言われるカビの中で、私たちの体に悪い影響を及ぼすものがあります。
- 水虫:白癬菌(はくせんきん)
- 夏型過敏性肺炎:トリコスポロンという真菌を吸い込むことにより、アレルギー性の肺炎を起こす病気。しつこいせき、発熱など夏風邪によく似た症状
- 口腔カンジダ症:痛みや違和感、口の中の粘膜に、はがれやすい白い苔状のものができることもある
- 慢性肺アスペルギルス症:「アスペルギルス」という真菌を吸い込んで、肺で繁殖しておこる。せき、たんなど、風邪と似たような症状からはじまり、進行すると血たん、息切れがみられることがあります
また、体内に入ると体の免疫が反応して「アレルギー症状」を起こすことがあります。
カビの胞子はとても小さいので、空気中に舞いやすく、掃除の時は、マスクをするなど注意しましょう。
ダニによる病気
ダニも、注意が必要です。家の中にいる代表的なダニは以下のとおりです。
家の中にいるダニ
- ツメダニ:人を刺す
- イエダニ:人を吸血する
- チリダニ:アレルギー症状を起こすアレルゲンとなる(ぜんそく、鼻炎)
特に、気を付けたいのが、チリダニ。肉眼ではほとんどみえない「体長が0.3~0.6mm」とごく小さいチリダニ科のヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニには、注意が必要です。アレルギー鼻炎の約6割はそのようなダニが原因だからです!!
また、ダニそのものだけでなく、その「ふん」や「死がい」もアレルゲンの原因になります。そのため、「ぜんそく」「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性鼻炎」「結膜炎」「アナフィキラシー」のような病気を引き起こしたり、悪化させる可能性があります。ダニが繁殖しやすい環境は以下の通りです。
ダニが繁殖しやすい環境
- 湿度60%以上
- 温度25度~30度
- 場所 ふとん、カーペット、畳など
上記以外でも、特に注意したいのが、お好み粉、ホットケーキ粉といった粉製品です。
開封後にそのまま常温で食品庫などに保管しておくと、ダニ(コナヒョウダニなど)が繁殖することがあります。ダニが繁殖しているとは気づかずに調理して食べてしまい、じんましんなどのアレルギー症状を起こす事例があります。中には、アナキフィラシー(意識低下、呼吸困難など)症状を起こした例もあるので、粉製品を使うときは、以下のことを気をつけましょう。
- 開封後は、清潔で密閉容器に移し替える
- 冷蔵庫で保存し、早めに使い切る
簡単にできる!カビ・ダニ対策
アレルギーを引き起こすカビ、ダニ怖いですよね。
でも、ちょっとした心がけでカビ、ダニの繁殖を防ぐことができます。
下記に簡単に防ぐことのできる方法をまとめてみました。
カビ・ダニを増やさない基本テクニック3つ
基本テク1
部屋の空気の入れ替えをする
定期的に窓を開けて、空気の入れ替えをしましょう。
窓やドアを一か所を開けるのではなく、空気の入り口と出口の2か所を作ると、短時間で効率よく換気ができます。
最近の住宅は気密性がとても高くなっているため、しっかりと換気をしないと空気の入れ替えができません。
その結果、温度が高くなりがちで、カビやダニを増やしてしまいます。
基本テク2
換気扇を積極的に使う
台所や浴室で換気扇をつけたら、用が終わってもしばらく回しておきましょう。
料理や、入浴のあとも、しばらくは湿気がこもっているので、換気扇のタイマーなどを使って換気をしましょう。
基本テク3
まめに掃除をする
ホコリは室内の水分を吸いやすく、ダニやカビの胞子もたくさん含まれているので、湿度の高い梅雨時は、掃除機をかける頻度を増やすことが大事です。
カビの多い場所と対策
カビの多い場所と対策をまとめてみました。どれも簡単にできることばかりなので、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
浴室・洗面所
最後は壁に水シャワーを!
石けんや垢は、カビの栄養源。浴室を出るときには、壁に水シャワーをかけて洗い流すと、浴室の温度を下げてカビの発生を抑えられます。
カビを見つけたらすぐ除去!
浴槽の壁などにカビが目立ち始めたら、早めにカビ取り洗浄剤で除去する。
キッチン
食器は完全に乾かす
食器棚に湿った食器をいれるのは、カビの元!完全に乾かしてからしまいましょう。
シンクは、毎回洗って、ピカピカに
シンクは、重曹パウダーでこするだけでピカピカになりますよ。
食器を洗うついでにザッとシンクを洗う習慣にできると掃除が楽になりますね。
徹底するなら、水分を拭き取ったり、アルコールスプレーをつかうのも◎。
冷蔵庫もまめにお掃除
冷蔵庫も、気温が低いからと油断禁物。意外と汚れているので、アルコールで拭くなど、まめにお掃除が必要です。
玄関・靴箱
靴箱は、定期的に風を通す
玄関は空気がよどんで、結露しやすい場所。晴れた日は、靴箱の戸を開けて風を通しましょう。
アルコールスプレーで拭いてもいいですね。
リビング
エアコンフィルターは、まめに掃除を
エアコンフィルターには、ホコリとともにカビが付きやすいので、2週間に1度は掃除するのがおすすめ。
押し入れ・クローゼットは風を通そう
押し入れや、クローゼットは、風の通りをよくする必要があります。晴れた日はしばらく開けて風を通しましょう。すのこを使うのも一つです。
ダニの多い場所と対策
ダニの多い場所と対策もまとめてみました。ダニ発生ポイントを知るだけで、効率よくダニの繁殖を抑えることができますね。
寝室
ふとんはこまめに干す
晴れた日にじっくり布団を干しましょう。シーツや布団も、こまめに洗濯がオススメ。最近はドラム式乾燥機に「ダニ対策」機能がついているものがあるので、その機能を使ってもいいですよね。
ふとんにも掃除機を
布団を干したり、布団乾燥機を使っただけでは、ダニの死骸などがのこります。干した後は掃除機をかけよう。
リビング
絨毯、ラグには念入りに掃除機を
じゅうたんはダニが繁殖しやすいので、念入りに掃除機をかけよう。
じゅうたんに立てと横と十字に掃除機をかけたり、1平方メートルあたり、20秒とゆっくりとかけるのがポイントです。
ソファにも掃除機を
布製のソファやクッション、ぬいぐるみにもダニが繁殖しやすいので、時々は掃除機をかけましょう。
以上が、カビダニの対策でした。取り入れやすいところから試してくださいね。
私が書いているこちらの本もぜひご参考にされてください。
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